リスキリング助成金は2027年3月で終わる|今から間に合う逆算表
人材開発支援助成金の事業展開等リスキリング支援コースは令和8年度末(2027年3月31日)で終了予定です。計画届は訓練開始の1か月前まで。今日から逆算していつまでに何を決めるべきか、月別の実行表にまとめました。
訓練を2027年1月までに終える設計なら、計画届の提出は2026年12月上旬が目安です
人材開発支援助成金の事業展開等リスキリング支援コースは、令和8年度末(2027年3月31日)までの時限措置です。計画届は訓練開始日の1か月前までに提出する必要があり、支給申請は訓練終了の翌日から2か月以内。この3つの期限から逆算すると、いま動き始めれば十分に間に合いますが、年末を過ぎると選択肢が狭まります。
3つの期限を押さえる
この制度で押さえるべき期限は3つあります。どれか1つでも外すと受給できません。
| 期限 | 内容 | 外した場合 |
|---|---|---|
| 計画届 | 訓練開始日の1か月前まで(6か月前から受付) | その訓練は対象外 |
| 訓練の実施 | 制度が終了する期日までに完了 | 年度をまたぐと不可 |
| 支給申請 | 訓練終了日の翌日から2か月以内 | 受給できない |
今日から逆算した実行表
2026年7月末を起点に、どの月に何を決めるべきかを並べます。訓練を年明けに実施する前提です。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 2026年8月 | 研修の目的と対象者を決める。管轄の労働局に事前相談する |
| 2026年9月 | 研修会社を決め、カリキュラムと見積りを確定させる |
| 2026年10月 | 事業展開等実施計画を作成する。認定支援機関の確認が必要な場合はここで着手 |
| 2026年11月 | 訓練実施計画届を作成し、社内承認を通す |
| 2026年12月上旬 | 計画届を提出(訓練開始が2027年1月中旬の場合) |
| 2027年1月 | 訓練を実施(10時間以上)。出勤簿・受講記録を残す |
| 2027年2〜3月 | 支給申請。訓練終了の翌日から2か月以内 |
この表より遅れても、訓練を2月に設定すれば計画届は1月上旬まで延ばせます。ただし年度末は労働局が混み合うため、余裕を持つほうが安全です。
なぜ「最終年度」と言われているのか
事業展開等リスキリング支援コースは、令和4年度から令和8年度までの期間限定で設けられた制度です。現時点で延長は公表されていません。
- DX推進・事業展開に伴う人材育成を対象とし、中小企業で経費の最大75%という高い助成率
- 他コース(人材育成支援コース・人への投資促進コース)は継続見込みだが、助成率はこれより低い
- つまり、同じ研修でもこのコースを使えるかどうかで実質負担が変わる
間に合わない場合の代替
スケジュールが厳しい場合でも、他のコースは継続する見込みです。助成率は下がりますが、実施自体は可能です。
| コース | 中小企業の経費助成率 | 特徴 |
|---|---|---|
| 事業展開等リスキリング | 最大75% | 事業展開・DXとの関連づけが必要。令和8年度末まで |
| 人材育成支援 | 45〜60%程度 | 職務に関連する訓練が幅広く対象 |
| 人への投資促進 | 45〜75%程度 | デジタル人材育成などの類型がある |
各コースの違いは3コース比較で詳しく整理しています。要件の細部は年度で変わるため、必ず最新の支給要領を確認してください。
まず何をするか
- 管轄の労働局に電話する — 要件の解釈は局ごとに細部が異なります。最初にここを確認します
- 研修の対象者を決める — 雇用保険の被保険者であることが前提です(対象者の範囲)
- 10時間以上のカリキュラムを組む — 休憩は算入できません(時間の数え方)
- 計画届を書く — 訓練内容の粒度が足りないと差し戻されます(記載例)
当社では研修の設計とあわせて、計画届に記載できる粒度のカリキュラム表をお出ししています。助成金で最大75%OFFにする方法と対象になるかの無料診断をご覧ください。
令和8年度の改正点(2026年5月14日版の要領で確認)
2026年度に2つの重要な変更がありました。いずれも使いやすくなる方向の改正です。
| 改正 | 内容 |
|---|---|
| 対象訓練の拡大 | 従来の「事業展開」「DX・GX化」に加え、企業内の人事・人材育成に関する計画に基づく訓練が対象になりました |
| 設備投資加算の新設 | 賃金要件等を満たし、訓練で使う機器を新たに導入した中小企業に、導入費用の50%を追加支給 |
助成額の上限(見落としやすい部分)
| 項目 | 中小企業 | 大企業 |
|---|---|---|
| 経費助成率 | 75% | 60% |
| 賃金助成(1人1時間) | 1,000円 | 500円 |
| 経費助成の上限(1人1訓練・10〜100時間) | 30万円 | 20万円 |
| 同(100〜200時間 / 200時間以上) | 40万円 / 50万円 | 25万円 / 30万円 |
| eラーニング・通信制の上限 | 15万円 | 10万円 |
| 賃金助成の限度時間 | 1人1訓練あたり1,200時間 | |
| 受講回数の制限 | 1労働者につき1年度3回まで | |
| 1事業所の年間上限 | 1億円 | |
特に注意が必要なのはeラーニングの上限15万円です。集合研修やオンライン同時双方向なら30万円ですが、eラーニング中心の研修では半分になります。
出典:厚生労働省「人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)のご案内」令和8年5月14日版。金額・要件は年度で改正されるため、申請前に必ず最新版と管轄労働局でご確認ください。
この記事に関するよくある質問
リスキリング支援コースはいつまで使えますか?
令和8年度末(2027年3月31日)までの時限措置です。訓練の実施・終了までを年度内に収める必要があるため、実質的な締切はそれより前になります。
計画届はいつまでに出せばいいですか?
訓練開始日の1か月前までです。6か月前から受け付けられます。ぎりぎりに出すと不備の修正が間に合わないため、2か月前の提出をおすすめします。
今から申請して間に合いますか?
2026年7月時点なら十分に間に合います。訓練を2027年1月までに終える設計であれば、計画届は2026年12月上旬が目安です。
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