助成金 ・ 約6分

IT導入補助金とAI研修の助成金は併用できるか

AIツールの導入にIT導入補助金、研修に人材開発支援助成金という組み合わせは可能です。ただし同一経費への二重取りはできません。どこまでが「別の経費」として認められるか、線引きを整理します。

まず結論

経費が重ならなければ併用できます。見積書を分けてください

AIツールの導入にIT導入補助金、研修に人材開発支援助成金という組み合わせは可能です。ただし同一の経費に複数の国庫補助を受けることはできません。ツール導入費と研修費を見積書の段階で明確に分けておくことが、後の申請を通すための前提になります。

何が「同一経費」になるか

経費IT導入補助金人材開発支援助成金併用
ソフトウェア利用料対象対象外問題なし
研修費(外部委託)類型による対象どちらか一方
導入時の設定支援対象対象外問題なし
ハードウェア類型による対象外問題なし
注意すべきはIT導入補助金の一部類型に「導入研修」が含まれる点です。 ここに研修費を計上したうえで、同じ研修費に人材開発支援助成金を使うことはできません。どちらで申請するかを先に決めてください。

見積書の分け方

研修会社・ベンダーに依頼する際、次のように分けた見積書を出してもらいます。

  • ソフトウェア利用料 — 単価×ライセンス数×期間
  • 導入設定・初期構築費 — 作業内容と工数
  • 研修費 — 時間数×回数、または一式で内訳を明示

「AI導入支援一式」のような見積書は避けてください。どの経費がどちらの制度の対象か判別できず、両方で否認されるおそれがあります。

スケジュールの調整

2つの制度は申請時期も手続きも別です。

IT導入補助金人材開発支援助成金
申請の順序交付決定前の発注は不可訓練開始1か月前までに計画届
公募締切がある(回次制)随時
入金実績報告後訓練終了後の支給申請から2〜4か月

IT導入補助金は交付決定前に発注すると対象外になります。ツール契約と研修実施の順序を、両方の要件を満たす形で組む必要があります。

実務での進め方

  1. ツール導入と研修のどちらを先に行うか決める
  2. IT導入補助金の公募スケジュールを確認する
  3. 見積書を経費区分ごとに分けて取得する
  4. それぞれの窓口(IT導入補助金事務局/労働局)に事前相談する
  5. 交付決定・計画届受理を確認してから発注・実施する
どちらか一方に絞るという判断も現実的です。 併用は手続きが二重になり、要件の突き合わせにも手間がかかります。研修費が中心なら人材開発支援助成金、ツール導入費が中心ならIT導入補助金と割り切るほうが早いケースもあります。

助成金の金額感は人数別の試算、予算全体の組み方はAI関連の予算をご覧ください。


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よくある質問

この記事に関するよくある質問

IT導入補助金と人材開発支援助成金は併用できますか?

対象経費が重ならなければ併用できます。ツール導入費と研修費を明確に分けて計上してください。

同じ研修費に両方を使えますか?

できません。同一経費への複数の国庫補助は認められていません。

見積書はどう分ければいいですか?

ツール導入費と研修費を別項目に分け、それぞれ単価と数量が分かる形で発行してもらってください。

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